2008年9月27日土曜日
情報共有のためのソフトウェアの開発と、それをどう使えば役に立つのかというコンサルテーションの2本立てで、ビジネスを展開
そもそも情報とかナレッジというと、文章やデータとして保存されたものをイメージされる方が多いのですが、一番重要なのは、人の経験や勘、ノウハウのように、文章やデータに落としにくいものなのです。それらを、コミュニケーションを通じてどうあぶりだしていくか、社内のどこにどんな知恵者がいるのかをどうやって見つけ出すか。その点を重視しています。
江口:具体的には、どのようにするのですか。
谷本:Q&Aというツールを使います。誰に聞いていいかわからない質問をそのツールに投じると、その質問に答えてくれそうな人に「谷本さんがこんなことで困っています。教えてあげてください」と伝えてくれます。回答する側も、具体的に「こんなことで困っているのですが」と言われれば、「ああ、それだったら知っているよ」「過去にやったことがあるよ」と、自分の知識や経験を伝えることができます。
江口:「私はこういった質問なら答えられます」という回答者側の情報を、あらかじめ組み込んでおくのですか。
谷本:そうです。その意味で重要なのがいわゆるWho's Who、われわれがKnow-Whoと呼んでいるものです。社員全員がホームページを持つようなイメージで考えていただければいいでしょう。そこに「私は過去にこんな経験をしています」と書いておく。あるいは、あらかじめノウハウをカテゴリー分けしておいて、自分が「この分野は詳しい」「詳しくはないが興味はある」といったことを事前に登録
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