2010年1月31日日曜日

光子の窓   後年の数ある音楽バラエティ番組の源流となった番組としても知られる

当時24歳の若手女優、草笛光子をメインに据えた、歌ありコントありの本格的バラエティーショーで、後に同局の看板番組となる『シャボン玉ホリデー』『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』『今夜は最高!』やNHKの『夢であいましょう』など、後年の数ある音楽バラエティ番組の源流となった番組としても知られる(実際それらの番組に携わった永六輔や秋元近史らにとってこの『光子の窓』が出世作となっており、そのノウハウが後年生かされた、といっても過言ではない)。

特に1960年10月30日に放送された、テレビを題材にした「イグアノドンの卵」(日本で初めてカラーVTRを使用)は、色彩効果に対してその芸術性の高さが認められ、第15回芸術祭奨励賞を受賞している。なお、『光子の窓』で現存する映像は放送当時、VTRが2インチで機器・テープとも高価で操作煩雑なうえ、著作権法などで番組の保存が著しく制約されていたことも重なり、放送の都度前回の映像はほとんど消去され、その1本のみである(但しキネコ方式で転写されたモノクロフィルム版)。

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