2010年1月31日日曜日

アメリカはハイチの麻薬利権が?

ハートを撃て!

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ハイチの思い出 ハイチ内乱が勃発した時に私はマイアミから最後の便に飛び乗り、ハイチへ上陸。日本の公館関係者はドミニカやアメリカへ避難。フランスのNGOやバックパッカー仲間とハイチのこどもたちの食糧確保に廻った。この時、アリスティド大統領支持を叫ぶハイチ国民の首都のデモはすごかった。ホテルの屋根から見下ろすと砂埃が舞い、人々の頭で道路がぎっしりと埋まっていた。

 匿名某掲示板で、私のハイチレポートをあざ笑う兄ちゃんたちはアリスティド大統領が親米で、アメに保護されていると勉強不足な書き込みをしていた。妄想は君たちだ、南の小さな島の位置も知らず、困窮も知らず、アメリカや欧州から搾取されてきたハイチの歴史も知らないくせに「アリスティド大統領は独裁者、国民に支持されていない」と発言、私の考えは「プロ市民の妄想」と。

 あのな、私は自分の目で確かめていたんだよ、あの現場にいたんや。日本の記者はマイアミで外国の記事を参考にした記事を本社へ発信していた。現地を確かめもせずに。君たちはそれらの記事から判断したの?

 大統領はアメリカ軍に連れ去られたんだよ、保護じゃないのよ。無理やり中央アフリカ共和国へ亡命させられたんだよ。監禁同様に、しかも帰国を阻止されていたんだよ!逃げたんじゃないよ!

 内乱の最中、国民は大切な大統領を奪われて、上陸したアメの海兵隊に銃で脅されて、反大統領派に殺されていた。

 ハイチの今を見ろ、ワタシが予想した通りじゃないか!

~友人の皆さん~2004年3月7日(日)
「ハイチ緊急行動要請:アリスティド監禁状態に、アメリカ派遣団語る」

ハイチのジャン-ベルトラン・アリスティド大統領の現状に関する最新情報についての以下の報道発表を、広範に流すことに是非協力して頂きたい。アリスティド大統領は、アメリカ当局の指示により事実上監禁状態にある。我われは皆さんがこの報道発表を全国、地方を問わず任意の報道機関に簡単に送れるシステムを用意した。このシステムはまた、よければ、報道機関のどの支局等にも標準的な
簡潔なメッセージを送ることもできる。全国の皆さんと共に行動すれば、この事件を追及するよう報道機関を励まし、また、要求することができる。

民主的に選出されたハイチ大統領の帰還を支持し、アメリカによるクーデタと占領に反対して、ハイチの何千もの民衆がポルトープランスでデモを行なうことに、ここ数日身命を賭している。このようなハイチ民衆との連帯を示すために、この報道発表を広めることに、少しの時間を取って頂きたい。

【ハイチの思い出 パート2】
2004年03月13日の記録から

・・・と言うわけでポルトープランスに到着。AAがマイアミ~ポルトープランス間の運行再開。


日本の記者さんやNGOのスタッフも少数ながら市内に留まっています。
アメリカ軍や国連要請の軍隊が空港をがっちり固めて、民間機が往来している。やはり、反政府のゲリラ軍は米国のやらせだったと実感。ほんものだったら国際空港がこんなに早く再開しない。しかも米軍が安全宣言。AAも「大丈夫です」宣言。フランス人記者が言うには「アメリカのやらせにきまってるやん」と含み笑い。

 現在はここを訪れた世界の旅行者たちの善意で建設した孤児院に滞在。市内は米軍の海兵隊がうようよ。銃を撃つ構えで腰を落として市内を巡回、あるいは戦車で。市民は遠巻きに観察している。アメリカの情報操作は世界一、米国の有名なメデイアのサイトを見ると、もう米国よりの報道が多い。しかし現場の空気は全然違うやんか。どちらの立場で物事を見るか・・報道って恐いな。

ローカルタイムは10日、正午、もう熱くて!30度は超えてるよ。


【ハイチの思い出 パート3】
明日は帰国。
車椅子のシスターを日本からハイチへお届けすること、医薬品運搬が私の仕事。ついでに孤児センターやストリートチルドレンの子供たちと遊んだり、給食のお手伝い。

マイアミ空港で政府の仕事をしているらしいドミニカ人と出会った。彼はハイチで開催されるCARICOMとアメリカ等との協議にオブザーバーとして出席するためハイチ入り。ハイチ入国の便宜、空港の送迎など「まかせとき」といろいろお世話になった。どれくらいの地位かは不明だが空港ではVIPゲートを通過、トヨタ車で送迎してもらうなど便宜を計ってくれたので「偉いさん」やなと。

ドミニカ共和国も貧乏でストリートチルドレンの問題が深刻とか。機会があれば招待するので何か手伝って欲しいと言われた。社交辞令だろうが私はちょっと本気で考えている。

■ハイチは米国企業にとって一番安いスウェットショップ(搾取工場)になっています。時給11セント(13円)ということは、中国よりも安いです。

The US in Haiti: Why?
http://dominionpaper.ca/weblog/2004/02/the_us_in_haiti_why.html

▼上記の記事紹介先(引用)

「1994-2002年にかけて米国は7000万ドル(約80億円)をアリスティード大統領の反対勢力を作るために費やしているとのことです。その逆に、2000年以降、ブッシュ政権は総額5億ドル(550億円)のハイチへの経済援助を中止し、IMFにも働きかけて1.5億ドル(170億円)の支援を取り止めました。」

http://blog.digi-squad.com/archives/cat_societypolitics.php

◎ ハイチに関するラムゼー・クラークの声明
http://www1.jca.apc.org/aml/200403/38115.html

■偶然?
2/29に書き込んだ「ハイチどうなるの?」と同じ考えの方がいた。文章内容も私の(カナダ人の友人)が下記では「ハイチから勉強に来ている女の人」と違っているが、何でこうもそっくりなのか?
まあ。同じ意見でうれしいのだが、一字一句が私の書いた記事とそっくり。下記は私の文章コピーだと確信した。『』の中以外はすべて私の文章だ。

▼こちらは04.3.2.Tueに書かれている

偶然な同じ記事
「長きに渡るフランスの支配と搾取に必死で抵抗したハイチは200年前に独立した黒人初の共和国である。そこで最近、日本で報道されているハイチの危機の真実について触れてみる。

『実は同じ学校にハイチから勉強に来ている女の人』がいて、今回の事にひどく心を痛めている。彼女はアメリカに対して不快感を持っていると同時にアメリカの恐ろしさを口にしている。

そこから感じるものは、AP通信やロイター等の配信記事を何ら検証もせずに、国内へ垂れ流ししている日本の報道記事。まるで戦争前のイラクやアフガニスタンの時と全く同じ状況。米国の尻馬にのって米国の情報操作を根拠なく真に受け、アメリカに背く国はみな「独裁」国と呼び、あとあと、派遣記者が現地で違いに気づき、少しづつ誤魔化すように修正記事を書き始める。なんて無責任なんだろう。日本の政府やジャーナリズムは…。ハイチの民主化を妨害しているのは現在の大統領に反対している勢力とそれを陰から支援しているアメリカ・ブッシュ政権なのに…。

ところがWEBで見る限りでは、日本の新聞各紙は「最近、アリスティド大統領が独裁者になり・・選挙の不正云々」と報道している。それを流す報道機関の人たちに問いたい。あなた方はそれを見たんでしょうか?ひどい新聞社の記事はアメリカがハイチの民主化を進め、アリスティド大統領のバックアップと書かれている。これも全くの正反対。まるっきり逆。」

【ハイチの思い出(内乱総括)】
ハイチに関する日本での報道は一部正しく、大筋で間違いだと感じた。なぜなら、ハイチの首都、ポルトープランスに滞在していた?日本の記者の取材態勢に「?」だったから。

 多くの日本の記事は米国メデイアの記事を要約した内容を掲載、ところがそれすらも細部を省略。米英誌のメジャー紙の記事の質・量と日本の要約された記事のそれとはハイチの現状と米仏との関係を理解する上で雲泥の差があった。某記者はマイアミにいながら、インターネットで海外記事を漁り、それをあたかも現地にいるような感覚で日本へ記事を送信。あるいはポルトープランスの高級ホテルで反乱軍(米軍支援のクーデター軍)の幹部や米軍側の記者会見の取材だけして、ハイチの大多数の貧乏なピープルには取材しなかった。(近寄りもしなかった)

 だから、反乱軍(武装勢力)や米軍などが首都入りした時「人々
は歓迎」の記事を書いた。歓迎したのはハイチの裕福な階層やハイチ大統領の政策では利権を得られない人たち、あるいはそういう人たちに雇われている弱い立場の人や1$程度を貰って「仕事」として、デモや歓迎をさせられた人たちであった。

 反乱軍の幹部たちやその親戚はハイチの麻薬利権の中心になる連中だ。なのに現状を正しく知らされない日本の人たちはアメリカ経由報道でハイチの大統領=麻薬利権と認識している。大統領周辺の高官のなかには確かにそういう輩もいるがアリスティド氏はキムジョンイルみたいに「麻薬」産業を奨励していたわけではない。

 ユダヤのことわざ「99人のアホと一人の賢者が国を動かしているとしたら一人の賢者は役立たない」のように、アリスティド氏の立場を以上、簡単に説明しておく。(へんな例えだやけど)



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