2008年9月30日火曜日

2008年、米国ではこの言葉に新たな意味が加わった。それは“スウェーデッド”。意味は“手作りリメイク映画”である




、“スウェーデッド(Sweded)”という言葉から生まれた米国のブームについて紹介する。

 まず、スウェーデンの映画と聞いて、何を連想するだろう? 日本にはあまり馴染みがないだろうが、映画ファンならば、昨年惜しまれつつ世を去った名匠イングマール・ベルイマンの諸作。もう少し下世話なレベルで『私は好奇心の強い女』に代表されるポルノグラフィーを連想するのは、筆者だけではないはずだ。しかし2008年、米国ではこの言葉に新たな意味が加わった。それは“スウェーデッド”。意味は“手作りリメイク映画”である。

 発端となったのは映画『僕らのミライへ逆回転』だ。『エターナル・サンシャイン』『恋愛睡眠のすすめ』などのエッジの効いたコメディーで知られる、ミシェル・ゴンドリー監督の新作。

 カリスマ的なラッパーで『16ブロック』などに俳優として出演しているモス・デフや、『カンフーパンダ』で声優として主演を務めるなど、このところ活躍目覚しいジャック・ブラック、『リーサル・ウェポン』シリーズのマータフ刑事役でおなじみのダニー・グローバーが共演した本作は、10月11日より日本でも劇場公開される。

 舞台は、ダウンタウンの一角にあるVHSビデオしか置いていない、老朽化したレンタルビデオ店。店員のマイク(モス・デフ)は、経営不振で給料も払えない店長の窮状を、つい思いやってしまうほどの心優しい青年だ。

 ある日、この店にマイクの悪友ジェリー(ジャック・ブラック)がやってくるのだが、これがそもそものトラブルの始まりだった。前夜、発電所に侵入していたジェリーは体が帯電しており、そこから発せられる磁気によって店内のVHSテープの中身がすべて消去されてしまったのだ。

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