2008年9月30日火曜日

、「生ゴミ」のみで百㌧以上の大規模処理発電は国内最大級。

最大の生ゴミ発電燃料電池
レストランの残飯やコンビニの売れ残りの弁当など食品廃棄物をもとにした国内最大級のメタン発酵発電所(燃料電池設置)が二〇〇五年中に稼働する。
 この会社はバイオエナジー社で大手産廃処理会社市川環境エンジニアリング、要興業と三菱商事子会社サンアールが三十九億円を共同出資して、東京・大田区の城南島に発電設備を建設している。
 バイオエナジー社は東京臨海部の城南島でメタン発酵槽二基と燃料電池などからなる発電プラントを四月に着工し、二〇〇五年中に操業を始める。発生槽に貯蔵した生ごみからメタン菌の作用でメタンガスを取り出し、それを燃料にして燃料電池により発電する仕組み。
 この発電部分を受け持つのが二五〇㌔㍗の溶融炭酸塩形燃料電池でアメリカ「フェルセル・エナジー社」製DFC三〇〇(丸紅が輸入販売)。
 定格電力二五〇㌔㍗で、発電効率は四七%と高く、ハイブリットの場合は六〇%に達する。大きな特徴は天然ガス、LPGや下水汚泥、家畜糞用処理、食品工場廃水処理・生ゴミメタンからのバイオガスなど、消化ガスも燃料となり汎用性が高いこと。
 また改質装置が内蔵されており、「水素」も取り出せるところから市町村の下水汚泥、生ゴミを処理し同時に「発電」「熱」「水素」を活用できる利点があり、各地に設置される「分散型電源」やマイクログリッド装置としてのメリットは大きい。
 バイオエナジー社の「生ゴミ」メタン発酵装置が稼動すれば、生ごみの処理能力は一日百十㌧。発電量は二万四千㌔㍗時で、二四二〇世帯をまかなう電力量に匹敵するが、うち三分の二を東京電力などに売る計画。同時に産生する「熱」は発酵装置の加温に利用する。
 従来のメタン発酵発電はごみ処理能力が数トン程度と小規模、またし尿・糞尿を原料としたものが多く、「生ゴミ」のみで百㌧以上の大規模処理発電は国内最大級。

投稿者 yos : 16:59 | コメント (1070)

2005年03月21日

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