2008年9月24日水曜日

ダーマトグラフ





いろどり逗子暮らし ~「絵を描く」を楽しんでみませんか?
ライター 平尾香

2008年9月9日
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平尾香さん
今すぐ描きたい時にさっと描ける手軽さ。旅行にもかさばらない大きさがうれしいお絵描きビギナーにぴったりのセット。
この商品の詳細はこちら 紙をくるくる巻いて芯を出すのもまた楽しいダーマトグラフ。カラフルに12色が揃ってます。
この商品の詳細はこちら 図案シリーズの量産50年を記念して、昭和33年当時のままの復刻版。他にもありそでなかったサイズや厚さの限定モデルのスケッチブックがいろいろ。
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 秋らしい、さわやかな風が通り抜け始めた逗子です。大人になった私たちも、9月の新学期にあわせて何か新しいことを始めてみたくなる季節です。芸術の秋って言葉は、よく耳にしますが、芸術なんていうと大層な感じ。子供の頃に戻って「お絵描きしましょう。」という感覚で絵を描くことを始めてみませんか?



まずは、お手軽セットで色を楽しむ

 イラストレーターとして絵を描くことをお仕事にさせていただいてる私も、いきなり白い紙に向かって何か描こうと思っても、頭が真っ白ってことも。ですから、例えばこの秋から絵画を始めようと、いきなり高級油絵の具セットを購入しても、ベレー帽をかぶって腕組みしたまま、キャンバスはイーゼルに立てかけられたまま、秋が終わるなんてことになりかねません。

 そこでお薦めしたいのは、「顔彩セット」。絵手紙ブームにのってお手軽でコンパクトなセットがあるのです。これなら、スケッチブックと一緒に片手でひょい、思い立ったら、さっと公園などへ出かけることができます。いつもの風景も意識して見渡すと、なにかしらスケッチしてみたいものが目にとびこんできませんか? 実はこのセットの中に入っている“みず筆”がすぐれもの。ペンの中に水を入れて、湿らせた筆先で色を採って、ぼかし具合を生かして描きます。日本画で使う顔料を固形にしたものなので、落ち着いた秋の色も表現しやすく、魅力的です。



イラストレーターのお薦め技法を伝授

 大人の私たちは、せっかく描くのだから、それなりにうまく見えるように描きたいと思ってしまいます。絵を描くのにデッサン力や、感性などいろいろ求めて、結局、行き詰まってしまうのも大人の悪い癖。「子供の頃に戻って楽しく描く。」が今回のテーマ。ちょっとした画材のテクニックを使ってみるとグッと楽しくなって、雰囲気のある仕上がりも期待できます。

 そこで登場するのが、「ダーマトグラフ」。カメラマンさんが、ポジをチェックするのにフィルムに直接マークできるので、よく使っています。このダーマト、プラスチックや金属にも描けるというのが特徴。私は、CD-Rのタイトルなんかもこれを使って書いたりします。何にでも描けるというのは、油性だから。そこで、紙に絵の輪郭としてダーマトグラフで大胆に描いてみます。そのあと顔彩の色をさーっとのせれば、油が水を弾いて独特の雰囲気ある絵が仕上がります。



定番スケッチブックの50th限定版

 スケッチブックも数あれど、水彩の絵にも適して、失敗しても気にならない手軽さ。そして、懐かしくも愛しい定番のジャケットが「マルマンのスケッチブック図案シリーズ」です。なんと今年は量産50周年。限定モデルがいろいろ登場しています。こんな記念の年に再び、子供の頃慣れ親しんだスケッチブックを絵で埋めてゆき楽しむなんて、素敵です。


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プロフィール

平尾香
1972年、神戸生まれ。現在、湘南・逗子の小山に暮らしながら、サーフィンと畑仕事を楽しむイラストレーター。旅や自然からインスピレーションを受けた作風で書籍、雑誌、CD、商品企画、広告などの仕事で活躍する傍ら、個展も数多く開催。世界的ベストセラー「アルケミスト」や「ベロニカは死ぬことにした」(角川書店)などパウロ・コエーリョの翻訳本の挿画を担当。みずから東京近郊のたちのみ屋を38店取材したイラストエッセイ「たちのみ散歩」(情報センター出版局)の評価も上々。平尾香さんのHP Kao. Hirao はこちら。

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吉祥顔彩
私が仕事で使っているのは、この顔彩。単色で補充もできて、たっぷり水を含ませて大胆に色づけできます。

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こんな上質な皮のカバーで包まれたスケッチブックの絵は幸せもの。持ち歩きたくなるアイテムです。プレゼンツールとしてもお薦め。

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