2008年9月30日火曜日

廃棄物の処理に悩む工場向けに売り込む考え   廃棄物の処理に悩む工場向けに売り込む考え

廃棄物の処理に悩む工場向けに売り込む考え  東京ガスなど
水素エネルギー関連技術開発のベンチャー企業、フレイン・エナジー(札幌、小池田章社長)は、食品廃棄物を発酵させ水素を直接生成する装置を東京ガスと共同で開発した。
 いったんメタンガスを発生させる方法に比べ、処理時間を大幅に短縮、コストも低減できるといい、廃棄物の処理に悩む工場向けに売り込む考えだ。
この生成システムはふすま、米ぬか、リンゴやブドウのしぼりかすなど、主に農産系の有機廃棄物を前処理し水素発酵槽に投入。
 シロアリの腸内から採取した細菌を水素生成菌として加えて発酵させ、発生した水素と二酸化炭素(CO2)の混合ガスから、ガス精製装置でCO2を除去する。
 水素は、電気や熱を発生させる燃料電池やガスエンジンの燃料に利用できる。
 食品廃棄物からの水素生成は、メタン菌で発酵させ発生したメタンガスから取り出すメタン発酵が一般的。しかし時間がかかるうえ、大規模な設備や高温の水蒸気も必要で、温室効果ガスの排出などの問題があった。
 果物の缶詰の糖液を処理した場合、メタン発酵で約二十五日かかるのに対し新装置では一日で発酵を終える。四トンの水素発酵槽でふすま四百ー八百キロを処理すると、水素二十八ー五十六立方メートルが生成できる。
 東京ガスが装置を担当。価格は発酵槽一トン当たり一千万円程度を想定、装置を小型化低減できる見通し。

投稿者 yos : 09:08 | コメント (7)

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