2008年9月30日火曜日

マイクログリッド特区  新エネ挑戦・青森県

2005年03月07日
マイクログリッド特区  新エネ挑戦・青森県
八戸市では、次世代技術の「核」となる「マイクログリツド」を利用し市内の小中学校や市庁舎に電力を供給する実証研究が官民共同で進められる。
 「水の流れを電気で返すプロジェクト」というのが八戸市の「マイクログリッド」プロジェクト。
 これはNEDOの採択を受けた事業として展開されているもので正式名称は「八戸市新エネルギー等地域集中実証研究事業」。
 その内容は、太陽光や風力発電といった自然変動電源とその他の新エネルギーを適切に組み合わせ、既存の電力ネットワーク(系統)にも影響を与えず、コスト的にも適正な「新エネルギーによる分散型エネルギー供給システム」を構築するもの。
 システムの構成としては、八戸市真部終末処理場で発生する下水汚泥をメタン発酵させ、発生するメタンガスを活用してガスエンジンにより一定品質の電気・熱を作り出し、発電した電気を近隣
の小中学校、市庁舎、上水施設に供給し、熱は下水汚泥の発酵促進に利用することで、自然エネルギーを利用した電力と熱の供給を行う。終末処理場、小中学校、市庁舎等には、太陽光発電(八〇㌔㍗)、風力発電(二〇㌔㍗)、燃料電池(一〇〇㌔㍗)、バイオガスエンジン(一七〇㌔㍗・三台)など多くの新エネルギー分散型電源を設置し、これらのシステムを適正に制御し、系統電力と共存する技術の開発を行っていく。
 こうした供給方式は、「マイクログリッド」と呼ばれ、実際の需要に応じた実証は世界初の試みで、将来新エネルギーや分散型電源の普及や新エネルギーを活用した循環型社会の形成を実現する上で、欠くことのできない実証成果が期待されている。

投稿者 yos : 11:48 | コメント (0)

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