2008年9月30日火曜日

「電気」と「熱」を供給し同時に「水素バス」

2005年04月18日
小さな「水素社会」を作る「溶融型燃料電池」(丸紅)
ーこれからの「省エネ」時代にこの「溶融型」は地方自治体や流通などでも活用できますね。
中田 この「溶融炭酸塩型」は、電気効率などもよく、電気だけで四七%出ます。
 消化ガス、バイオガスも使え、電気効率もいいので、「京都議定書」以後の「省エネ」時代に、地方自治体が抱える大量の下水汚泥や糞尿、生ゴミの処理にこの「溶融型」を導入しますと、懸案の諸問題も解決し、同時に「電気」と「熱」を供給し、二酸化炭素ガスを削減するという、地方自治体にとって非常に多くのメリットが出ると思います。これは大きな分野になると思います。
 これはまだFCE社が研究中ですけど、将来的にはディーゼルを使えるようにして船舶用の燃料エンジン、熱電供給を研究中です。
 また、この装置は電気の出力を通して構造上「水素」が出ます。それでコージェネレーションではなくて「スリージェネレーション」といっていますが。「電気」と「熱」と「水素」を供給できる装置なのです。
 将来地域で小さな「水素社会」が出来、そこにこの三つを供給できる装置です。飛行場とか空港とかで「電気」と「熱」を供給し同時に「水素バス」に域内を走らせることも出来るのでそういうものが出てくると面白いですね。
ー「マイクログリッド」みたいなものがこれから出てきますからね。
中田 「マイクログリッド」に組み込んで「発電」する装置としてはぴったりで、現在「京都エコタウン」や東北で導入を計画しています。
 その他離島とか観光地とかいうと大気汚染は絶対駄目ですね。重油なんか燃やせない。
 そこでこの装置を置いて、「電気」と「熱」を取出し、同時に地域の交通機関を「水素バス」にする事も出来るのです。
 また下水処理場の消化ガスを有効利用して電気に換えるというのはぜひ行政的にも意義のあることなので増やして頂きたい。日本の下水道、下水処理場にこの装置を入れたいと思っています。
 バイオマスガス発電もそうです、消化ガスを使えばこの装置で電気と熱に変え水素も取り出せる。 たとえば現在羽田空港の近くに「東京スーパーエコタウン」の建設が進んでいますが、ここでは、「生ゴミ発電」にこの装置を活用する計画が進んでいます。一日百㌧の生ゴミ処理、これをメタンガスに変えて、この装置で「生ゴミ発電」する計画です。
、 「生ごみ」を処理する過程で出てくるバイオガスを使って発電し「電気」と「熱」と「水素」が取れるわけです。
 だから下水とか生ごみとか畜糞処理とか、そういう地方自治体が処理しなければならない廃棄物を処理し出てくるガスを有効利用するというのは、この「省エネ」志向の「低炭素時代」にはたいへん意義のあることだと思います。
 こういった「廃棄物」は日本全国にありますからね。それを有効利用して悪いガスを出さないようにする。これは国の施策にもかなった事で、ぜひともバイオ燃料でやりたいですね。それにはわれの「装置」はまさにそれにぴったりです。

投稿者 yos : 10:32 | コメント (129)

0 件のコメント: